ファロリクルートメント 会社案内 アジア拠点一覧 サイトマップ
トップページ > SuperCity インタビュー お仕事をお探しの方 企業ご担当者の方
お仕事情報検索
お仕事紹介の流れ
登録内容変更・削除
職務経歴書作成方法
就職お役立ち情報
現地就労・生活情報
よくある質問

世界中からさまざまな企業が参入している中国。その市場は一国内でありながら『グローバルな』市場へと成長している。そんな中で、ファロリクルートメントの西村昌裕総経理は、中国市場を勝ち抜くカギである、国を越え活躍できるグローバル人材の現状とそれを受け入れるための日系企業の変革を訴えている。

アジア・オセアニアに10拠点のネットワークを有する人材紹介・派遣企業、ファロリクルートメント。同社の西村昌裕総経理の目には、欧米市場に比して状況はいいものの、決して楽観できないアジア各国の人材市場が見えている。

香港地区やシンガポールの成熟市場では金融業界でリストラの波が過ぎ、徐々に採用へと動いているが、「かつてのバブル的な採用から、シニアの求人が減少しミドル・ジュニアクラスの求人への調整がなされている」(西村総経理)。また、ベトナムなどの新興国市場でも求人件数は増加傾向にあるものの企業側の意思決定のスピードは鈍く、給与もかつてのレベルを下回っており、金融危機の影響から完全に抜け切れていない感がある。

そんな中で求人活動が比較的活発なのが中国本土市場である。

中国市場で展開されるグローバル人材争奪戦

中国の人材市場を見続けてきた西村総経理は「中国市場を中心としたグローバル化の動きは極めて日常的出来事になっているように感じる」と話す。

それを裏付けるエピソードがある。西村総経理が欧州出張へ向かう飛行機でのこと、往路はプラスティック金型ビジネスを寧波で経営するイタリア人若手社長、復路では釣り道具のギリシャでの販売代理契約を中国の業者と交渉に来たというギリシャ人と乗り合わせた。「中国でモノを作ったり買ったりする事」が海外にネットワークすらない企業や個人にとっても極めて普通になっている。そして、世界中から企業が集まり市場競争が繰り広げられ、多くの企業の活動が分散化、複雑化していく中で「国際業務を担える人材の需要は増加している」と西村総経理は話す。特に最近は中国企業によるマネージメント層の人材採用が活発化している。

この経済成長の中で、すでに1級都市での成功をおさめた中国企業は、そこから国際市場に乗り出している。しかし、これまで培ってきたのは国内市場での経験、国際舞台に乗り出すための人材が不足している。実際にすでにグローバル人材を育成してきた欧米系や韓国系企業などから人材を引き抜いているというのだ。

だが、そうした需要に対し、中国では「人材の質は高まっているものの、供給は決して多くはない」と西村総経理。そのため、中国市場での人材争奪戦は、より激しさを増しているという。

転換が迫られる日系企業の「習慣」

日系企業の多くは中国の低廉な労働力に注目して中国において生産拠点を設置する事が進出の主流であったのに対し米国企業の多くは当初より中国現地における内販を重視して事業を展開、95年までに7割の米国企業が中国での販売を開始している。

この違いは人材面でも現れる。米国企業では中国人帰国組や香港地区・台湾地区の人材を使う事で市場にスムーズに入ると共に、現地への権限委譲を段階的に進めて来た。同時に人材流動性の高さに対する業務の標準化ができており、現地化を行いやすい環境があった。対照的に日系企業では多くの場合、いかに日本国内と同レベルの製造品質を海外で実現させるかが課題で、そこでのマネジメントは「日本で培ったDNAを”植え付けていく“ ものであり、新卒入社・終身雇用制がバックボーンにある中で、各部門の仕事は社内の人間関係をベースにスムーズに流れ、標準化されていない」(同)のである。そういった状況では、外国人が割り込む隙間が狭くなり組織内で上へと昇る階段も狭まってしまう。「現地化推進や人材にグローバル化する事を求めたり国際的人材を採用する前に、本体の組織自体が専門知識、語学力、異文化に対する造詣を兼ね備えた人材を世界各国から受け容れられるようにグローバル化する事が急務ではないか」と西村総経理は指摘する。

実際、こういった変化は多くの国で急速に進んでいる。例えばドイツ株式指標DAX銘柄の30企業でも2000年以降に役員の多くが交代し、4人の内1人を外国人が占めている。役員全員をドイツ人が占める9社でも海外実務経験者がほとんどだ。

成長する中国の人材たち

こうした中国のグローバル人材争奪戦。だがそれが中国の人材育成を速めているともいえる。中国の人材市場の特性として、業種によっては歴史が浅いために人材自体が育っておらず、他業種から人材を求めないと需要が埋まらない。また年齢の若い人材を要職に抜擢しないといけない場面も多々ある。見方を変えれば経済成長のスピードが加速する中、機会を与えられた人材も、速い速度での成長が望める。「リスクを餌にしてこそ人が育つ」(同)のだ。

さらに、2010年代は多くの先進国で人口が減少、「2020年代には現在の先進国でも人材の供給がショートしてくるのは明確」(同)。そうした頃には、今、プレッシャーを抱えながら国際市場の経験を積んでいる中国人人材が、世界の市場を担うグローバル人材となる。まさに中国がグローバル人材の輩出国となるのである。

こうした中国人人材の成長、影響を受けるのは外国人。自然重要なポジションは中国人人材の手に移っていく。前述のように欧米企業で登用されてきた香港地区や台湾地区の人材も、彼らの職位が徐々に地元出身のスタッフへと移り「同じ給与をもらって倍の仕事をこなすか、現地の人材がまだ育っていない2級都市での機会を狙うかという選択肢になってきている」と西村総経理も厳しい表情で語る。

経済も人材も成長を続ける中国市場で、人材のプロとしての同社へかかる期待もより高まる。そうした声を受けながら、「その変化、高度化を見極め、企業の適切な人材サービスを提供していきたい」と西村総経理は意欲を燃やす。

本記事はSUPER CiTY CHiNAビジネス2010年2月号 トップインタビューにて掲載されたものをSUPERCiTYさまの許可を頂いて転載しております。
記事のダウンロードはこちら(PDF)

総経理 西村 昌裕

1959年、大阪府生まれ。 87年に日系ゼネコンの海外駐在員として香港地区へ赴任。91年、人材紹介・派遣会社の株式会社スタッフサービス(現・ファロリクルートメント)に入社し同香港支社の責任者に。現在はアジアおよび欧米の13カ国で人材ビジネスを運営するファロリクルートメントグループを統括するOGインターナショナル社の代表取締役社長を兼務。座右の銘は「飲水思源」。

ページ先頭へ
セキュリティポリシー  |  プライバシーポリシー